うらにわのリター

もう少し上手に生きたい(˘ω˘)

怒りのゆくえ

 お久しぶりです。今まで疑問にも思ってこなかったようなことが、一気に自分の中で理由付けができて解決することってありませんか。そういうことがあったので書きます。

 

 私の家族には、普段はものすごく人当たりが良くて優しいのに、突然怒り出す人が多い。性格が悪いわけではない。むしろ、普段から色々なことを考えて行動する、慎重でまじめな人ばかりだ(それがどう作用しているかは置いておいて)。

 なのに、突然些細なことで怒り出す。これは両親に顕著なので例を挙げておくと、髪の毛がじゃまだったので頭を傾けて前髪を整えたら、父親に「そんなに頭を振るんじゃない!」と怒られる、夕食後パソコンを使用しようとしたら「なんでいつも片付け手伝わないの!」と急に怒られる、等。最近は少なくなってきたが、小さい頃はよくびっくりして泣いたものである。

 

 最近自分の行動と照らし合わせて気がついたのだが、これは普段から細かいことでたまっている怒り(父親の場合、もっと髪を切った方が髪が邪魔にならないのに、とか、母親の場合、少しでいいから毎日食事の後は手伝ってくれないかしら、とか)が、ほんの小さな出来事がきっかけで噴出してしまっただけなのではないか。

 「それじゃ、嫌だなあと思うたびに相手に伝えて直して貰ったらいいじゃない」と考える人もいるだろう。しかし、本人達が怒りを我慢していることに気がついていないことも考えられる。友人とか知り合いに不満を離す、いわゆる愚痴というものにも表出してこないレベルの小さな鬱屈なのだから。

 何より、私の家族にはいい人であろうとする意識が強すぎる人が多い。相手に日常的に不満をぶつけるなんてもってのほかだろう。突然怒られる方が怒られる側である子どもとしては驚くし、何がきっかけになって怒られるか見当がつかず、萎縮してびくびく生活する羽目になるのだが。

 

 いい人が突然怒り出すとき、本人は積もりに積もった怒りを発散しているのだが、普段一切それが露見しないだけに、どれだけ困っているか・怒っているかが相手に全く伝わらない。相手は、迷惑をかけているとは考えた事もない行動に関して、ものすごい剣幕で怒られることになる。ものすごい剣幕というのも、相手が傷つく事なんてお構いなしに、自分の怒りだけを「私はこんなに怒ってる!」と振りかざすだけの怒り方である。

 この怒り方で、進路や成績について罵倒されたことも数知れず。成績のいい妹と比較されているように感じたことも数多く。大学に出てくるまではまったく萎縮して、「なるべく怒られないように!」と生きてきた。

 しかし、これは私が怒っている人の子どもだったから起こったこと。それが会社の同僚や、友人に炸裂したとする。彼らはきっと、萎縮すると言うより驚くだろう。怒られた周囲の人間は「なんでそんなことで怒るの?短気だなあ」とか「変な人~」と思うだけなのだ。

 

 では、日々積み重なる怒りをどうすればいいのか?

 私は、友人に事実あったことと思ったことを話すことと、自分の趣味とで発散することが多い。自分が違和感を覚えたことや、不快だと感じたことをそのままにしておくのはよくない。言葉にすると、自分が怒りを感じたことが他の人にどう受け止められているかを客観視できる。

 

 両親に趣味ってあったっけ、と振り返ったとき、趣味らしい趣味があると言えないことに気がつきました。趣味と言えばわたしたち子どもと旅行に出ることくらいです。でも、このことをどうやって彼らに伝えたらいいのか分からないのです。怒られるのは嫌だなあ……。