うらにわのリター

もう少し上手に生きたい(˘ω˘)

釈然としない思い出の話

特定の思い出をたびたび思い出してはそのたびに辛くなっていくような気もするし、その思い出の影が濃くなると楽しかった思い出が薄らいでいくようで悲しいです。何度も思い出さないように、ここにちょっと書いておきます。

 

【けが】

・小学生6年生の時、彫刻刀を使った図工の授業中、指先にちょっぴり彫刻刀が刺さり血が出てしまった。私はちょっと抑えておけば大丈夫だろうと思っていたら、友達が動転して、先生に報告することなく私を教室から連れ出して保健室に無理矢理連れて行った。保健室で「先生に一声かけてから来なさい」と怒られたのは私。怪我した上に保健室の先生に当たり前のことを怒られるとは……と情けなくて泣きそうになった。戻ってきた先生にも両方悪いといわれ、彫刻刀は危険だという判断でその後彫刻刀を使った図工の時間はなくなってしまった。

 

【成人式】

・大昔、TVで振り袖のCMを見ていた父親が「やっぱり振り袖は赤に限る。赤が一番かわいい。その他の色やくすんだ色は年取ってからでも着られるけど赤はその時しか着られない」みたいなことを発言し、母親も同調していた。どの着物もきれいなのでは?と思っていただけに子供心にもショックだった。祖母から伝わっている振り袖は朱色で、当然私も赤い振り袖を着る(着させられる、着なければならない)と思っていた。

いざ成人式の前撮りをする事になった際、私が祖母の振り袖を着たら「なんか似合わない」と店員と母親から不評。私はよくわからなかった。妹が着てみると大絶賛。私は「どうして!?」と言ったけどなんとなく……みたいな返答しかもらえず。何が似合うの?といったら着たいのを持ってきてと言われたので持っていったがどれも不評。結局私が選んだ者ではない、くすんだ金色と紫色の振り袖になってしまった。小さい頃の振り袖の記憶が強く、赤以外の振り袖を着るなんて許されない、赤以外選ぶなんて非常識、と思っていた私は渋々着ることに。しかし、レンタルだったため、成人式の時だけだ……我慢しよう、と思った。当日「なんか凄みがある」「でも似合ってるよ」みたいな微妙な反応しかもらえず。後日、祖母から「あの振り袖買ってあげたから着てね」と言われる。私にはどんな着物が似合うなんて分からなかった。正直言うとあんな振り袖ほしくなかった。祖母に申し訳ない上に納得がいかない。

大学の卒業式にはその意趣返しで赤い着物に袴で出席した。友人が「赤。似合わないなんて事ないんじゃない」「かわいいよ」と言ってくれたのには救われた。親にも「成人式で赤着れなかったから卒業式では赤を着たのよ」とチクリと言っておいた。

 

この二つの思い出を思い出して昼間涙がこぼれた。昔のちょっとした嫌なことを思い出して、急に悲しくなったり、理由もなく「もうだめだ!」と思ってしまうことってありますか?私はあります。どうやら同じ嫌な思い出を何度も思い出して、一回できた傷を何度も刃物でなぞるように、思い出せば思い出すほど辛い思いが高まっていく気がします。でも思い出さないようにする方法が分からないので対策ができません。一回文章にすることで「アウトプットしたからもういっか」と頭が判断してくれたら良いなと思っています。