うらにわのリター

もう少し上手に生きたい(˘ω˘)

つらいとき登る坂道

先日身内の不幸があり、急に仕事を休んで帰省した。

亡くなった身内というのがちょっと普通ではない人物で、家族に多くの精神的ダメージと迷惑と手間をかけ続けていたし、充分長生きしたので、ホッとしたというのが本音だ。どんな迷惑をかけていたか……というのは、誰彼構わず自慢話をする、人を傷つけることを平気で言う、人が大切にしているものを一時の感情にまかせて壊す、などということだ。詳しく書いたらきりがないし、不快な内容なので書かないでおく。楽しい思い出がないことだけは確かだ。

 

昨日までは精神的に落ち着いていたのだが、帰省後初出社の今日、色々なことがありすぎて一気にどん底に落っこちてしまった。

 

午後、長時間の会議の予定があったので、会議の場所に移動した。すると、急に昔の辛かった経験を思い出した。

一度はこのブログにも書いたと思うが、中学生の頃、私が描いた絵を見た母親が「これはあなたが描いた絵じゃないんでしょ?あなたはこんな絵描かないよね」と言ってきて、「そうです、私が描いたんじゃないです」ととっさに嘘をついたことだ。

こういう嫌な思い出を急に思い出してしまうことは少なくないので、またか……と思っていたところ、会社の偉い人に声をかけられた。私が仕事を休んだ理由を知って、私を気遣おうとしてくださったらしい。ご自分が家族を亡くしたときのことを話してくださった。しかし、私は今回亡くした身内に対していい思い出があまり、というかがんばって探しても全くない。ホッとした以外にも、これ以上この人物のせいで家族が苦しむことはないのだ……と解放されたようにも思っている。そこへ、勝手に、大切な人を亡くしたときの体験を話されてしまった。「私は今回の故人をそんなに立派に悼んでいるわけではない」と言うこともできず、聞くことしかできなかった。

「家族が亡くなったんだから悲しいよね」というのは当たり前の前提だし、自分を気遣ってくれているのは分かるけれど、自分は今どう考えても悲しみの淵に沈んでいるわけではない。人の死に際して、「終わった~」という脱力に似た感情を覚えている。相手の気持ちはありがたいのだが、どうも割れたクッキーに違うクッキーをくっつけようとしているというか、合わないパズルのピースを「合うよね!」と無理矢理はめ込まれたような気持ちになった。

今回は自分がおかしかったとも思うし、どうすればよかったのか、よく分からない。

 

実は今日の会議に出席するはずだったが、体調不良で早退して出席できなかった人がいた。 会議終了後、同じ部署の人が、早退した人について、電話で話していた。

「大事な会議があるのに早退するってどうかと思う、体調管理がなっていない」というなことを話している。普段から他人を攻撃する人ではないが、隠れて悪口を言うようなところはある人だった。それにしても、誰の悪口を言っているのかハッキリ分かる状態で、その人に対する不満・愚痴を堂々と話すのを見るのは初めてだった。

自分が休んでいるときにもこんなことを言われているのかも……と思うと、自分の悪口が言われているわけでもないのに、急に涙が出てきてしまった。

とりあえず落ち着くまで席を外そうと思い、お手洗いに行って席へ戻った。すると、今度は別の人と直接、早退した人についての不満を話していた。

「前から思ってたけど、あの人ちょっと弱いとこあるよね」

「頭痛いって言ってきたりしたし……」

これ以外にも、 目の前に本人がいないからといって、誰のことを話しているのか分かる人たちの前でそこまで言うか?というレベルの愚痴をたくさん話していた。

自分は職場で仕事をうまく進められる人ではないし、今回葬祭で休むときにも色々な仕事を上司に押しつける形になってしまった。こんな風に大きな声で悪口を言われていたかも知れない。

打ち合わせ中の人に対して休んだお詫びのお菓子を渡すタイミングも考えねばならないし、自分よりも辛い目(この悪口を面と向かって言われたり、居づらい空間に居続けたりする)に遭っている人もいるのに、それに比べたら全然悪くないこの状況に耐えられないのはおかしいと思ったり、いろいろな考えがめぐってしまい、やっぱり涙は止まらなかった。

 

家に帰る途中、近道をすると、長い坂道がある。自転車通勤の私は、その坂道を自転車を押して登る。

街灯が少ないので、いつもは近道を選ばない。追い込まれているときはすぐ家に帰りたいので、近道をする。だが、この坂道を登るのが一番辛い。涙が止まらなくなる。

今日もその坂道を泣きながら帰ってきた。

今日の経験をまだ整理できていないので、文章にするだけして、あとは時間が経つのに任せようと思う。ただ、自分が矢面に立たされているわけでもないのに涙が出てしまうのはおかしいと思うので、治せないか、病院に相談してみるつもりだ。